AT&T詐欺? その1

AT&Tのファイバー回線切り替えで騙された・・

先日、某クライアントからインターネット回線の切り替えでトラブっており、何だか詐欺に合った気分だと相談されました。

インターネット回線を現在のAT&Tが提供するDSLからファイバーに変えると速くなると、同じく“AT&T”から営業され、オーダーするも1年くらい放置された後、突然電話回線の方はファイバーになったからと請求が始まり、インターネット回線の方は、「Firewall issue and wireless IP address issue」、「internal network and/or internal equipment」の問題で切り替えできない、と説明されたそうです。

「自分達はITに疎いので、業者の説明に正当性があるのか、まずよく分からない。」「そもそもインターネット回線を速くする為にオーダーしたのに、電話だけが切り替わっても‥」とごもっともなご指摘です。その件のやり取りのメールも確認させて貰ったのですが、色々とおかしな話が満載でした。

AT&T Solution Providerと名乗る業者

まずその業者のEメールのシグネチャーには「AT&T Solution Provider」と書かれていますが、社名はA&S Telecom Consultingで実際はファイバーなどを売る単なるリセラーの様です。URLの記載もあるのですがサイトは存在していません。ネットで調べてもまともに会社情報も出て来ません。(これは何やら悪いサインです。 汗)

業者のEmailアドレスもxxxx@att.netと、一見正式なAT&Tの関係者に感じさせますが、これはISPが誰にでも提供しているただのフリーメールです。正式ならxxxx@att.comになっている筈です。巧妙ですね。

またインターネットへ切り替え出来ないとする理由ですが、あまりにアバウト過ぎて、もっと詳しく説明を貰えないとこれだけでは意味を成しません。取り敢えず、“クライアントの環境の問題なんで”、とお茶を濁していることは理解しました。

それでクライアントのインフラ周りを確認したところ、不可解な事実が発覚しました。

ファイヤウォールなんぞ、そもそも現行のAT&T から提供されたDSL用のルーター以外に存在していません。(各コンピュータのWindows OSに標準搭載されてくる、ソフトウェアベースのファイヤウォールの事とは考え難いので。)

またワイヤレス接続もそのルーターで行なっており、他にWiFi 機器などありません。ワイヤレスIP云々という事は、まさかファイバー回線用ルーターの後ろにそのルーターでも置いて、接続テストでもした様な話に聞こえます。

しかしそのAT&TのルーターはDSLルーターにWiFi 機能が付いているだけであって、AP(アクセスポイント)やブリッジモードとして(ワイヤレス接続機能だけ)使えるのか、そもそも疑問です。。汗)

仮に設定変更でそういう使い方ができるタイプだったとしても、その業者が設定変更する為のログオン情報も持っていなかったので、ただそのまま繋いで動作する筈もない訳で、、、

まずは業者に逆切れされる。。

取り敢えず埒があかないので、ファイバー回線を売り付けていた業者に、そちらは正規のAT&Tなのか、リセラーなのか?という念の為の確認と、まともに技術のわかる部署なりに繋いでくれとメールで問い合わせるも、「失礼だからお前らとはやり取りしない」と逆切れされ、問題があればAT&Tのサポートにチケットを入れろという返事が来ました。。

いやいや勿論それで解決するのならいいんですけど、そもそも現行のWIFI環境は、今のDSLルーターによって構成されているから、ファイバーに切り替える時点でそのルーターを取っ払うとすれば、ワイヤレス接続を提供する為のWifi機器自体が無いわけで、そこが根幹の問題でしょ。。(溜息)

ワイヤレス環境を失うことの責任逃れ?

なのでこの業者の妙なやり取りや言い訳は、ファイバー回線を売ったはいいが、現行のWIFI 環境を維持する為のハードなり設定なりが別途必要となる事を認識していなかったか、クライアントへ説明しておらず、誰がその責任を負うのかで揉める事を恐れて、煙に巻こうとしているのでは?と予想してみました。

元々このクライアントはAT&TによりWiFi環境も提供され、同じAT&Tによりファイバー回線への切り替えを勧められていたつもりだったわけですから、いざ切り替えた後に、以前に出来ていたワイヤレス接続(WiFi)はいきなり出来ないと言われても、そんな話聞いていないよ、となるのが当たり前ですよね。

またどうやらそのリセラーがインターネット回線の方は、「Firewall issue and wireless IP address issue」、「internal network and/or internal equipment」の問題で切り替えできないと、曖昧な説明をしていたのは、現地へAT&Tより派遣されたサードパーティの技術者からそう報告を受けたそうなので、その人から直接話を聞いてみました。

驚きの展開も(汗)

すると最初は、「いや、全くそんな話はしていない。そもそもその建物までファイバー回線が来ていない」という話をされました。何度も某クライアントの件で、間違えないかと確認したぐらいです。

これはいよいよ想定外の最悪ストーリーなのかと驚愕し、少しネットで調べると、似たケースのトラブルがわんさか出てきます。汗)

AT&Tのファイバー回線導入トラブル例

まず回線を発注してから1年も放置されていた理由は、注文を受けた時点では、近辺までファイバーが来ていなかったという事でしょう。これが酷いケースだと、ファイバーが来てもいないのに、繋がったと報告され、後々調べてみると相変わらずDSLで繋がっていた、なんていう悪質なものもあるようです。

ただその後、再度その人と話をした際には、「あれは別の件との勘違いだったとの事。」このタイミングで言われても胡散臭さ満載ですが、、再度なぜインターネットの切り替えが出来ないかを尋ねても、全く違う理由になっています。。

終に判明!不可解な説明の根源

あまりにロジックになっていなかったので、問い詰めたら本人が白状しました。彼は単なる電話回線屋で、ネットワーク関係の知識がほぼないと。

因みに彼の費用も事前に話があったわけでない上で、結局クライアントが支払わせられていました。更にクライアントはインターネット回線の切り替えも終えられずDSL回線も保持しており、回線費用の請求もダブルで食らっている状況です。

ともかくDSLルーターを確認して、APやブリッジモードでWiFi機器としては使えない事が判明したので、インターネットの切り替えが出来ないという前の理由が曖昧だったのは、やはりテキトーな理由付けをしていただけであった事は分かりました。クライアントへAT&Tと揉める元気があるか、諦めて別途機器を購入するかを確認し、後者で進めることに。

取り敢えず事態を進展させる為、AT&Tへサポートチケットを入れ、ファイバールーター側のネットワーク設定やログオン情報を確認する事にしたのですが、此処からも苦難の日々の連続でした。続く。。(涙)

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