デモ暴徒化=長年の謎が解けたかも

先日ミネソタ州で起きた、白人警官によるジョージ・フロイドさん殺害事件は、本当に酷いものでした。ただこういったことは、この国では日常茶飯事に起きており、今回はたまたま動画で証拠が残せて公開できたため、ここまでの話題になったといえます。

そしてこれだけの証拠があっても、この殺人犯である警官たちが、果たして司法できちんと裁かれ、最終的に有罪になるのか、非常に怪しいところでもあるのが、このアメリカの現実でもあります。そういうあり得ないような事例が多過ぎる国なので。

さて、こういう痛ましい事件の後には、必ずデモが起こります。起こるべきだとも思います。そしてそれらの多くは、とても平和的なデモです。分別も良識もあり、あくまでも紳士的に、けれど強い怒りと哀悼の念をこめたような人々によって構成されるデモです。

いろんなメディアでどうしても暴力的なものがより取り上げられがちですが、ほとんどは圧倒的にこちらのタイプです。ただし平和的に始まっていても、警官側からの不当な煽りやいじめが横行して、結局バイオレンスになる、というのもよくある話ではありますが。

長年の謎でもあった。

ただそうは言ってもです。デモ参加者のほとんどは、こういう不当で痛ましい事に対して、世論に訴えかけたくてわざわざ行動を起こしているわけですから、「なぜこうも各地でいとも簡単に暴徒化してしまうのか?」ずっと疑問をもっていました。

暴徒化して無差別の略奪や破壊活動になれば、世論はもはや味方にはなってくれず、むしろ簡単に敵視されるか、否定的に受け取られるのは明白です。つまり根本のデモ参加者のゴールと正反対の結果になるわけです。

勿論、こういった行動にももっともらしい理由付けはできます。これまでの不当な差別や貧困による生活苦など不満・不安が鬱積していたとか、単に暴れたい/略奪者が混ざっていたとか。恐らくこれらも事実でしょう。

ただそれでもずっと疑問だったのです。

今は現職大統領と、前任者を差し替え完全なグルとして動いている司法庁トップが、"暴動はAntifaなり海外の過激派勢力なりが扇動した証拠がある"と発言していましたが、その”具体的な証拠”は何も示されていません。それどころかFBIはむしろ「Antifaの暴動への関与を示す情報はない」と、間逆の報告をしていたことも判明しています。

まずこの「過激派勢力なりが扇動した」という部分は、恐らく事実でしょう。実際に極右過激派(Boogaloo)に関与した疑いで逮捕者がいます。更には「Antifaを装った」偽のアカウントでTwitter上で暴動を扇動していた白人至上主義者がいたことも判明しています。記者会見でそのことを質問された際に、そういった事実にはあえて触れず、現職大統領や司法庁トップはあくまでも"Antifa"を強調した上で、彼らは危険だからという主張でテロ組織指定すると宣言しました。

ところで極右過激派のBoogalooなんかは、勿論テロ組織指定などされていません。KKKもです。警察官でそういった組織の加入者も多数いるらしく、白人で構成された過激派組織は危険ではないという解釈になるのでしょう。

ちなみにテロ指定されると、法的に裁判なしで投獄できます。実際911で単なる人種が同じというだけで、容疑者として投獄され、今もまともに裁判すらも受けられないまま幽閉されている人達がいることは、忘れられているかもしれません。そしてこのテロ組織の関係者という判断基準もとてもルースで、例えば何かの平和的なデモに参加していて、そこにAntifaも来ていれば、問答無用でそのデモ参加者もAntifaの関係者とみなされ得るくらい、ヤバイものです。

実際にNYで今回のデモの参加者が多数逮捕され、”人員不足だからと”長く拘束されて、さらに「ファシズムについてどう思うか?」という質問をされているようです。また解放後も各個人ごとに行動を監視すると今の政権が宣言していました。

そうなってくると、平和的デモでも参加したい人が当然躊躇しますよね。つまりこれは明らかに現職大統領の反対勢力への弾圧行為の布石なんですが、今回はそれについては、話が散らかってしまうのでこれ以上触れません。

暴動はAntifa(アンティファ)の仕業?

ただAntifaについて、日本では既にいろいろと穿った印象操作込みで、プロパガンダ的に報道されていそうなので、少し触れておくと、「やられたらやり返す」的な過激派思想はあるとはいえ、最初から暴力ありきで訴えるわけでもなく、そもそもリーダーや組織が明確に存在するわけでもありません。

長年平和的デモに参加している人がコメントしていたことですが、最初は暴力に訴えることも辞さない彼らが怖く、嫌いだったそうです。ただ大体の場合、デモにはネオナチ的な極右の過激派も出てきて、嫌がらせや暴力を振るってくるときに、Antifaが彼らと極右過激派の間に入って守ってくれるので、考え方が変わったそうです。相手がそういう暴力的なやり方でくるのなら、こっちも力ででも戦う、というのがAntifaの基本姿勢とのことです。

警察は右寄りで極右の過激派をむしろ守っているので、Antifaはリベラルなデモ参加者を守る警察みたいない存在だそうです。この辺りの印象が正しく日本で伝わっているのか疑問です。勿論中には暴力好きがいるかもしれませんが、それはどんな組織にもいえることで、その一部の少数をあえて組織の代表としてみなすなら、警察という組織は正に凶悪犯者集団と言っているようなものです。

ちなみに警察と極右過激派との関係性をわかりやすく露呈した動画もアップされています。警察と極右過激派との会話

これ一見すると、警察が「これからデモ参加者の逮捕をしていくけど、建物の中にいれば捕まえないから」と平和的にトラブルにならないよう促していますが、その話している相手は極右過激派メンバーだそうです。やっぱりデモに来ていて、かつ警察は彼らの味方をしているわかりやすい証拠かと。(この人物が本当に字幕のとおりか自分は精査してませんが。)投稿によると、この後警察によるデモ参加者へのティアガス攻撃が始まったそうです。(夜間外出禁止令違反として)

そもそもAntifaが単純に破壊活動に扇動するとか、ちょっと考え難いのです。彼らに得が全くないので。(勿論先に書いたように、警察に暴行を不当に受ければ、真っ先にやり返しそうではありますが。)

さてこの長年の疑問を解くには、「暴動で誰が得をするのか?」を一番のポイントに考える必要がありました。そして疑問・違和感を点と点できれいに結び付けてくれる情報が、今のソーシャルメディア/インターネット時代のおかげで周ってきたのです。

これが恐らく真実だと、私は思う。

その情報とは例えばこれです。覆面警察?

ミネソタ州在住者が、実際に最初のデモに参加して、見ていた光景を動画で撮影したものです。偏向報道がひどいメディアの情報よりもよほど信憑性を感じました。

白人の1人が、いきなり窓を次々と割りだしているのですが、平和的デモのつもりで参加している周りからすると、「えっ?何してんの?」という感じで、その行為を止めに行っている映像です。黒人の彼らからすれば、例え自分たちが関っていなくとも、そういった犯罪行為の濡れ衣を着せられることをよく知っているからでしょう。最後の方では「おまえ警察かよ!」と叫ばれて、あわてて逃げていき、この映像は終わります。まずあのガスマスクの重装備からして、既に普通のデモ参加者の感じではなく、黒は本来Antifaの象徴の色ですが、行動原理的に不可解です。そして後日、ネット上で「隣町の警察のコイツではないか説」が騒がれました。さすがに顔バレしないように目元くらいしか出ておらず、本人はあっさり否定しており、事実確認はできていません。写真はとても似ていますが、少なくとも白人の誰かが犯人、という証拠で一応留まっています。

また別の動画では、同じく黒ずくめの人が、同じく窓ガラスを叩き割って歩いているのに警察はすぐ傍にいても放置している動画です。これもやはり警察とグルではないかとも勘ぐれます。それとも白人がやっているからスルーしている?この破壊行為はなぜか放置する警察

仮にこの白人の破壊犯が隣町の警察官だとしたら、利害関係という意味で、謎が全て氷解します。要するに警察全体に向けられている批判やバッシングを、デモが暴力的で賛同的な見方を損なわせることで、少なくとも警察に大きな利があります。それどころか、デモ参加者を完全に悪者に仕立てられれば、その後は暴力的制圧も簡単かつ正当に行えるようになります。

別の動画では、白人男性が「トラックをひっくり返そうぜ」的なことをデモ中に煽ったらしく、逆に周りから非難されたというもの。服装的に前のパターンとは明らかに違うのですが、とにかくこれも白人です。トラック転覆を煽る白人

デモへの白人参加者が意外にも多くてびっくりするわけですが、こういう輩も含まれていることはわかります。いわゆる「Agent Provocateur」と呼ばれる人々の存在が、大きく絡んでいるであろうということです。

いろんな違和感の点と点が繋がった瞬間

この話とは別に、今回いろんな違和感を感じることが起きていました。例えばCNNの建物が襲われた件です。このデモ参加者からすると、FOXが攻撃対象になるのならわかりますが、むしろCNNは味方になってくれそうな報道機関です。勿論白人に運営される組織だからと無理やり想像を膨らませられなくはないのですが、やはり無理があります。しかしこの実行犯がたとえば、極右過激派なり現職大統領の熱烈支持者だったらどうでしょうか?完全に利害や動機が一致しますよね?

警察が平和的デモ参加者に催涙ガス攻撃やひどいときは暴力を加えていたり、子供にも攻撃している映像も実際あります。警官が自らパトカーを破壊している映像とか、平和的デモ団体が設置した救護施設にある大量の水を破壊している映像とかもあります。こういったものはあまりメインストリームでは流れないものですが、動画は実際に残されており、警察が全く正義の集団と感じさせない証拠がいくつも出てきます。

デモにすら参加していなかった、バーベキュー屋を営む一般の黒人男性が、警察の流れ弾に当たり亡くなる事件も起きています。死体は12時間も放置されていたとか。警察はどういう状況で発砲しているのか恐ろしい限りです。

一方で海外から来ている人達も含め、ジャーナリストたちが警察から不当に暴行を受けたり一時逮捕されています。彼らは報道関係者と明確に提示していたのにです。それはなぜか?まともに報道されては警察からすれば都合が悪いことが多々あり、その妨害工作と考えれば、全て合点がいきます。

警察自らジャーナリストを暴行している証拠も山ほどある中で、例えばCNNへの攻撃はなぜかAntifaがやったとか、一体誰が信じられるのでしょうか?

恐らくこんなことが昔から起きていたのではと、今なら理解できます。勿論警察の中にも良い人達はいますが、組織的に腐敗しているレベルも尋常ではないことを実感して、思わずぞっとしました。

蛇足ですが、思い返してみれば、こういったストーリー(正当な組織内に敵対する組織の一部が紛れ込み、悪事を働いて濡れ衣を着せる)的な映画なりドラマを見たことがありました。これをやられると、どうにもならないな、怖いなと感じたものです。

そして私が大好きな「ワンピース」という漫画でもまさに描かれていた話でした。あのアラバスタ編です。

人気の投稿