衝撃のサービスを発見!でも何のためのもの?②

(U.S. FrontLine誌 2012年7月5日号 掲載分)
前回、FacebookやTwitterで、Likeやフォロワー(ファンや支持者たち)を獲得できていなければ、ビジネス的にはあまり価値がなく、少なくとも1万人以上の実在するファンが欲しいところではあるが、皆それを獲得するのに苦戦しているとお話しました。そして偶然見つけた、Twitterの大量のダミ ーアカウントを売買している業者の存在について触れました。
試しに、検索エンジンで「buy facebook likes」とか、「buy twitter followers」などのキーワードで検索してみてください。すると、5000 likes for $153とか、10,000 likes for $277とか、FacebookのLikeやTwitterのフォロワーをお金で販売している業者が、わんさかと出てきます!しかも普通にPPC(キーワード広告)を買って、普通のサービ スであるかのようにビジネスをしているのです(笑)。
勿論、それらが実在するユーザーアカウントで、企業が提供するサービスに興味を示してくれる人たちであれば、全然構わないと思います。それならビジネス用に誰でも欲しくなるでしょう。精度の高い、メーリングリストをお金で入手しているようなものですから。
ただ現実はまったく違うようで、“Pure fun”とか“Realfun”といった、あたかも実在する人のような表現で売りには出されていますが、実際にはダミーアカウントをせっせ と作成した、個人や業者からそれらのアカウントを安値で買い取り、転売しているだけのようです。
つまり、こういった業者から、Likeやフォロワーを購入すれば、表面上の自社のファン数やフォロワー数は確実に増やせます。しかし、中身は実在しない人のフェイクアカウ ントでしかないので、そこから口コミが発生してトラフィックが増えるとか、注文が増えるとか、本来期待しているような効果は、何も得られないでしょう。

では、何故こんなサービスが存在するのか?

例えば企業向けにFacebook管理サービスを提供している“なんちゃって業者”が、クライアントページのファン数をこの手法で無理やり増やせば、一応体裁は保てます。もしくは実践能力のない業者が、自社サービスの営業用に、架空の実績として使えるといった感じでしょうか。
あるいは客がほとんどいないレストランに、初めて入るには勇気がいるのと同じで、ファンのいないファンページよりは、サクラでいいから、既に人気があると思わせた方が、本当のファンが獲得し易いと考える企業もいるかもしれません。
ただ完全な素人なら騙されてしまうこともあると思いますが、こういったダミーアカウントは、実は結構簡単に見破ることはできますので、それを暴かれた日には、その企業も完全に信用を失うので、くれぐれもこんな浅はかなことを考えないようにしてほしいものです。

共和党の大統領立候補者フォロワー82%がフェイクだった

1年くらい前ですが、共和党の大統領候補者選びに立候補していたニュート・ギングリッチ氏が、Twitterで130万人のフォロワーを持っていると自慢していたのですが、 PeekYouというデータベースで調べたところ、その実態は、大半がダミーか無効アカウントで、購入されたフォロワーがほとんどだったと暴露されたことがありました。
ちなみにこれを暴いた会社は、一般の企業に対して、彼らのフォロワーにどんな属性があるのかという分析サービスを提供する会社で、普段なら、「男性がxx%で‥」といった結果が出て、マーケティング戦略を検討するという感じになるのですが、後で分かったのが、実にフォロワーの92%がフェイクアカウントだったという実態でした。

嘘は簡単に見破られるが‥

なおこれだけ警告しても、SEO(検索エンジンで上位表示させる手法)の時と同じく、これを読んだ日系の“なんちゃって” 業者あたりが、すぐにフェイクアカウントを購 入して、架空の実績で営業に回る姿が目に浮かびます。しかし、そういう輩に騙される人を減らすために本稿を書いていますので、皆さんくれぐれもご注意ください。相手の話が本当であるかは、結構簡単に確認できますので、何かあればお気軽にお問い合わせください。

ところで自社運営しているレッグウェア専門のオンラインショップのFacebookページには、10万人以上のファンがいますが、勿論これは全て実在する人たちですよ。念のため(笑)。写真は、そのFacebookページのInsightの画面です。

このように国別ユーザー割合の統計を確認するだけでも、簡単なレベルで確認できることもあります。例えばフェイクアカウントのユーザーが含まれていれば、発展途上国やマイナーな国のユーザー割合が異様に目立つ場合があります。

商材的に難しくない上、我が社でも、以前より企業向けのFacebook管理サービスを提供しているくらいで、むしろこれくらいはできて当たり前なのです。ただ、片手間でほとんどコストを掛けず達成できているのは、同業の米系でも真似できるところは少ないと思っています。

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