2011年9月5日月曜日

知らないってのは恐ろしい ホスティングの話②

前回は、ホスティング(ウェブサーバーのレンタルサービス)を選ぶ際の注意点について触れました。OS(基本ソフト)はWindows系またはLinux/Unix系のどちらかを適切に選ぶ必要がありますが、どちらかが決定的に優れているわけではなく、一長一短です。

ホスティング形態は、大きく分けてShared(共用)かDedicated/Colocation(専用)の2択になります。共用サーバーの場合、通常は何百から何万ものサイトが共同でホスティングされており、そのため料金は格安になります。しかし、共同でホスティングされているサイトの中に、Eメールや検索エンジンのスパム(違反行為)を行う輩がいて何らかの罰を受けると、無関係なあなたのサイトまで検索エンジンに全く表示されなくなったり、Eメールが相手に届かなくなったりするなど、悪質な第三者の巻き添えになるリスクを伴います。

それ以外にも、共同でホスティングされているサイトで使われているプログラムに致命的な不具合があると、サーバー機能自体が簡単にダウンしたり、全体のパフォーマンスに悪影響が及ぶことがあります。もちろん、共用サーバーを提供するホスティング業者にもいろいろなレベルがあるので、しっかりとした所を選べば、こうした初歩的なトラブルにそうそう見舞われることはないはずですが、信頼できるホスティング業者というのは全米で見てもかなり限られているように思います。

では専用サーバーにすれば問題が解決するかといえば、そう簡単でもありません。まず、ホスティング料が1桁は違ってきますので、費用対効果という面で、誰もが専用サーバーを使うべきとは言えません。また専用サーバーでは、借主側の責任範囲も大きくなるので、通常は、ウェブサーバー運営のためのIT知識も必要となります。専用サーバーの詳細については次回以降で触れますが、とりあえずそれ以前の問題として、ホスティング選びを失敗しないための重要なポイントを先にお話ししておきます。

「データ転送量無制限」のからくり

ホスティングの値段が決まる基本要素としては、サーバーやファイヤウォールなどハード機器のスペック、ウェブページや画像ファイルなどに使用できる容量、利用可能なデータベースの種類と容量、メールアカウント数と容量、毎月の許容データ転送量などがあります。

その中で特に気をつけたいのが、最後に挙げた許容データ転送量です。ユーザーがサイトへアクセスすると、ホスティング業者の回線を通じて、ウェブページや画像ファイルなどが必ずユーザーのPCへダウンロードされます。そのおかげでユーザ
ーは、そのサイトを閲覧できるのです。つまりユーザーがアクセスする度に、回線を使って何らかのファイルがPCへ転送されており、その転送量が、本来ならばホスティング料金に大きく影響してくるのです。なぜなら、ホスティング業者自体もインターネット通信事業者(ISP)へ回線使用料を支払っているからです。

回線が太ければ太いほど、それだけ大量のデータ転送に耐えられることになります。そして、優良なホスティング業者なら、たとえ一時的にアクセスが集中したとしても、回線がダウンしないだけの環境を維持できるよう計算しています。また、ホスティングしている各サイトに対して毎月の許容データ転送量を規定し、それを超過した場合は、別チャージをするのが通常です。そのようにして、回線がダウンしないよう配慮しているのです。

日本のホスティング業者などではよく、「データ転送量無制限」を、あたかも売り文句にしている所を見かけます。こういう業者には注意しましょう。おそらくは、ホスティングしている全てのサイトに十分な転送量を割り当てるだけの回線が元々用意できておらず、事実上は「データ転送量無制限(かもしれないが運が悪ければ回線はダウンします)」ということだと思うからです。少なくとも、毎月無制限で使い続けられるわけではありません。実際、こうしたホスティング業者は貧弱な回線しか用意していないことがあり、サイトがよくダウンしたり、アクセスが遅くなったりする理由の一つとなっています。

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