2015年9月17日木曜日

ソーシャルメディアとキャリア ① [Social media and your career, part 1]

(U.S. FrontLine誌 2015年6月20日号 掲載分)

この4月、テキサス郊外に住む、ある27歳のシングル マザーの記事が取り上げられました。何カ月も無職で仕事 を探していて、ようやく就職先が決まったらしいのですが、 働く初日の朝に、Facebookへ自身が投稿した、たった2行 の文章が波紋を呼び、結局、働く前にクビになったという 話です。

ちなみに彼女は、チャイルドケアの仕事に就こうとして いたのですが、Facebookの自分のページに、こんな投稿を していました。

“I start my new job today, but I absolutely hate working at day care.(今日から新しい仕事が始まる。でも、 デイケアで働くのはまっぴら)” さらに続けて、“Lol, it's all good, I just really hate being around a lot of kids.(大笑い。 まあ、いいとしよう。たくさんの子どもが周りにいるのが 本当に嫌なだけ)”

彼女の発言に対して、すぐに多くの女性から批判的反応 があったようで、「バカ女」と罵られたり、「伝染病患者」の ような扱いで激しくバッシングされたりしたそうです。 皆さんは、この話を聞いて、どう感じられましたか?  シングルマザーの方や求職中の方なら、もしかしたら少し は同情されるのかもしれませんが、私からすれば、これは 何層にも渡ってアウトでした。

あえて、どれくらいダメかをたとえるなら、誰かの講演 に行き、講演前のスピーカーとの挨拶で、「コネクション作 りで来ました」と本音で喋ってしまうくらいですかね。まぁ 若いときには、誰でも色々やらかすかな~(笑)。

さて、客観的に見て、どんな意図での発言だったとし ても、これを、子供をもつ親、つまり施設にとってのクラ イアントが見てしまったら、そんなスタッフのいる施設に 子供を預けたくはないだろうし、そういうスタッフを採用 した企業体制自体にも疑問を感じるだろうし、採用した側 も面目丸つぶれで、下手をすると既にそこで働いている他 の人にまで、色んな迷惑が及んでいるかもしれません。そ して何より、たくさんの子供に囲まれるのが大嫌いな人が、 選ぶべき職業ではないでしょうね。

働き始める前にクビ!

投稿は、Facebook上の8000人のメンバーをもつヤード セールグループにも拡散され、狭いコミュニティー内で広 まる噂のように、一気に広まっていき、遂には施設のオペ レーターの耳にも入ったようで、本人に直接コンタクトし てきて、実際に働き始める前に解雇を通達されたそうです。

他にも2月にテキサスに住む別の10代の女性が、ピザ 屋で働き出す前日に、ツイッター上で自身が呟いたことが 原因で、即クビになったそうです。彼女は、“Eww I start this f**k ass job tomorrow(ゲェー、明日から最悪の仕事 が始まる)”と7つの親指を下に向けた絵文字で呟き、それ を見たスタッフが経営者に見せたところ、翌日、“...no you don't start that job today! I just fired you! Good luck with your no money, no job life!(いいや、今日、君の仕 事は始まらないよ。たった今クビにしたから。お金も仕事 もない生活に幸運を)”と、直接経営者からツイッター上で 返され、クビになったそうです。

ソーシャルメディアは、ガラス張りのプライバシーと思え

また、もう1つ別の層の問題として、プライバシー意識 の薄さがあります。もちろん、Facebookは、設定次第で自 分の投稿を見せる相手も任意に設定できます。つまり正し く設定さえしていれば、ある程度クローズドの世界にはで きるのですが、これが逆に人々の油断を誘っているのかも しれません。

仮にFacebook上では、自分のフレンドのみに投稿を見 せていたとしても、例えばそのうちの誰かが勝手に画面コ ピーをとって、外部へ拡散することだって可能なのです。

つまりは100%信頼の置ける相手とのみフレンドの関係 になっていない限り、設定云々も大した意味をもたないわ けです。しかし、ソーシャルメディアをよく利用している 人ほど、ちょっとした知り合い程度の相手も含めて、フレ ンド登録している人の方が大半であると思われるので、そ もそもセキュアと考える方が無理がありそうです。

最初の彼女のケースでも、本人がどのようなプライバシ ー設定にしていたのか定かではありませんが、ソーシャル メディア上で行う自身の発言は、それがプライバシー設定 的にパブリックであれプライベートであれ、相手本人が目 の前にいるくらいのつもりで発言するべきなのでしょう。

[もっと詳しくソーシャルメディアマーケティングについて知りたい方はこちらも参照ください: ソーシャルメディアマーケティングが必要な理由]

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