2014年12月9日火曜日

オンラインショップは、何が大変なのか?③ データ登録

(U.S. FrontLine誌 2012年10月5日号 掲載分)

前回、オンラインショップや、コーポレートサイトのライ ティングという作業は、多くの人が考えているより、かな り専門的で高いスキルと経験の必要なタスクであることに 触れました。

特に、日系企業が英語のコンテンツを用意する場合、社内 のネイティブや翻訳会社を使って書かせる、という発想が どれだけ危険であるかについてもお話ししました。また、 相手の社内には、出来たコンテンツを、適切に評価できる 人がいないこ

基本のライティングを終えたら

さて、とりあえず商品やカテゴリーの説明文などが一通り 用意できたとしましょう。もしもショップ自体に集客力を 持たせたSEO効果が欲しければ、次は「SEOライティング」 という作業になります。

ただ、どういうライティングがSEO的に正解か? とい うお話は、すみませんが、トップシークレットなので、こ こでお教えするわけにはいきません。ちなみに教則本やウ ェブ上など、いろいろ情報は出ていますが、大体は内容的 に古いものです。単にキーワードを詰め込んでどうにかな る世界ではないことだけ、お伝えしておきます。

実際にどんな作業になるのかを、少しだけお話します。ま ず商品1アイテムに対して、埋めていかなければならない項 目が多数あります。それもSEOの難易度により、必要な項 目数から変わってきます。

また、各項目で色んな制約と戦略を念頭に置きつつ、文字 数も意識しながら、テキストを編集する作業になります。 慣れていなければ、それなりに時間が掛かる上、頭をかな り使います。

凝ればきりもなく、1アイテムの作業を終えるのにも、軽 く30分くらいは掛かっても不思議はありません。うちに入 社トライアルで来ていた、ライティングが得意と自負して いた人は、気付いたら1日で8アイテム(しかもほぼやり直 しが必要でした。苦笑)。

かといってここで手を抜いて、細かい制約を無視したり、 文章としての訴求力を配慮しなかったりすると、機械翻訳 のような不自然で人が読む気にならないものが出来上がる 上、SEO的にもプラスにならないような文章に、簡単に早 変わりします。

大量データの登録作業

次に商品やカテゴリーのデータを、実際にデータベースへ 登録する作業ですが、おそらく、ほとんどのパッケージソ フトでは、例えば一括で商品データをCSVファイルから取 り込んで登録するような仕組みくらいは、実装していると 思います。ただデータを取り込む際に、ちょっとした不正 な文字や字数問題などで、正しく取り込めない、なんてこ とも多々あります。

それでも何とか一度は一括で商品データを取り込んだとし ましょう。ところが、元データの整備ミス、方針転換、あ るいはしばらくしてから新たな仕入先が出来、大量の商品 を取り扱いたい、なんてことも起き得ます。そうなってく ると、ユーザーの立場からすれば、画面の一覧上で、一括 で登録や編集ができないものか、と考えると思います。

一覧画面で一括で 入力・編集したい

ところが、そういったことができるショップリソースが、 ほとんどないことに気付くはずです。そう言い切れる理由 は、システム屋の立場から言うと、ウェブベースのシステ ムでは、技術的にそういった一覧入力画面の実装は、無理 ではないにしても、開発的にまだかなりの手間が掛かるか らです。なので1レコード毎での登録や編集をさせる、単 票形式の入力画面が、主流だと思います。これはショップ に限らず、一般的なCMSにも言えることです。ただ特に大 量の商品やカテゴリーを扱う場合、これは実は結構なスト レスになります。

我が社は自社のショップも運営しており、実際、元々のウ ェブ上のショップ管理画面は、やはり単票形式での入力画 面しかありませんでした。作業効率がかなり悪かったので、 考えた末、デスクトップアプリ(PCにインストールするタ イプのソフト)として、一覧入力画面を実装した管理画面 を、別に開発しました。これは自画自賛ですが、画期的で、 それこそ一括で置換もできます。

しかしパッケージソフトでそういったものは稀であり、わ ざわざ既に単票形式とはいえ、管理画面があるのに、新た に別の一括編集用の管理画面を用意することは、業者なら 普通は考えないでしょう。そのため一般的には、データ登 録も手間の掛かる作業になりがちなのです。

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