2014年5月9日金曜日

中小企業が生き残るには㉓印象3

(U.S. FrontLine誌 2012年4月20日号 掲載分)
商用ウェブサイトは、おおまかに販売サイトと情報サイトに分けることができます。ここで私の言う販売サイトとは、オンライン上で商品・サービスが購入できる、オンラインショップのことです。広義ではEC(Electronic Commerceの略で電子商取引)サイトという言い方になりますが、それとおよそ同じ意味です。
そして、私の持論としては、情報サイトは、さらに情報サイトと販促サイトに分けられます。というか、分けて考えるべきだと思っています。

情報サイトと販促サイトの違い

販促とは販売促進の略で、要するにマーケティングです。違いを簡単に説明すると、情報サイトは、ユーザーから求められそうな情報や企業が公開したい情報(例えば企業情報や、サービス、製品概要など)を、単に整理し、掲載しているサイトです。
また、オンラインでは直接購入できないにしても、一覧による商品写真や詳細情報までを掲載しているようなカタログサイトも、情報サイトの範疇と言えます。
一方、販促サイトは、「より売れるようにすることを意識した」サイトです。ですから、サイト自体に集客力をもたせるSEO(自然な検索結果で上位表示させる手法)や、 PPC(クリック課金型キーワード広告)など、何らかの集客手法を適用させているサイトというのが大前提になります。
さらに、販促サイトの条件は、企業やブランドの良いイメージを印象付けるため、インパクトのあるビジュアルやテキストなどで、積極的にセールスポイントをアピールしていることです。ブランド力を強化してマーケティングしていくのが目的の、ブランディングサイトも販促サイトと言えます。
ちなみにサプリや薬品関係を検索すると、「こんな効果があった」とか、「何やらで証明された画期的な発明」のような、情報だけを掲載した風のサイトをよく目にしますが、通販サイトへのリンクがあれば、これらは間違いなく、ショップが裏で運営する販促サイトです。

カタログとブランディングサイト必要なのは?

「決済機能はいらないけれど、商品情報を掲載したサイトを構築してほしい」という依頼をよくいただくのですが、希望されているものは果たして、カタログサイトなのか?それともブランディングサイトなのか? というところで誤解があるように思います。
依頼主自身、本当はどちらが必要なのか、理解できていないこともしばしばあります。
我が社でも、新人であれば、ほぼ確実に最初は区別できていません。広告もしくはIT業界で、“プロ”と称している業者であっても、かなりの確率で、区別できていないな、と感じることがあります。。
区別できていない人が作成すると、例外なくカタログサイトになります。それがクライアントの依頼であれば、別に問題はないのですが、実際に必要なのは、ブランディングサイトであることの方が、圧倒的に多いのです。
カタログサイトの場合、少なくともまじめに作られていれば、商品情報やスペックがよく整理されたページにはなっているでしょう。ただそれはあくまでも受動的で、ユーザーが見たい情報が見つかるサイトに過ぎません。それでは不十分なのです。

最初の10秒でほとんど決まる

統計的にサイトビジターは、最初の10秒以内にベイルアウト(サイトから出て行く)する確率が非常に高く、30秒くらいまでにかなり急激なカーブを描くことが知られています。これは一般的に、ユーザーが、有益と感じるサイトがほとんどないと思っており、初めて訪れるサイトには特 に懐疑的になっているためです。
もちろん、知名度があり、豊富なファンベースを既に築けているのであれば、話は違ってきます。もともと、その商品やサービスに関心があり、情報を探しているユーザーがいるのであれば、それらのトラフィックがあり、情報を掲載しているだけでも、サイトに何らかの価値は生まれます。
一方、そういうケースではなく、ブランディングサイトに備わっているような集客力や、ブランドや商品に興味を持たせ購買意欲を掻き立てる、一連のマーケティングコンセプトが欠如したカタログサイトの場合、そもそも最初からビジターがないか、あったとしても最初の10秒間で好感をもたせ、30秒以内にもっと読みたいと思わせられなければ、ベイルアウト率が高いだけの通りすがりのサイトになってしまいます。商品画像や説明を掲載するだけで人の購買意欲を促進できると思っているなら、それは妄想だと気付くべきなのです。

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