2014年1月16日木曜日

中小企業が生き残るには⑯ 信頼性

(U.S. FrontLine誌 2012年1月5日号 掲載分)
新年明けまして、おめでとうございます。今年は大統領選挙もあります。経済は、社会は、今後どうなっていくのか、不安もさることながら、目が離せない1年になりそうです。
さて昨年後半より続けている本テーマですが、主に製造業と小売業の立場から、自社の顧客を知ること、本当の敵を知ること、現在のポジションを知ることの重要性を示し、それらが「価格」「評判」「品質・性能」「信頼性・知名度」「印象」といった要素と密接に関係してくることをお話してきました。前回、「品質・性能」のところまで触れました。

信頼性を高めるには何をすべきか?

企業が信頼性を高める上で、オンライン上でやっておくべきことを考えた場合、極めて浅い次元としては、(少なくともプロが作成した様に見える)企業のウェブサイトを、独自のドメイン(世界中探しても重複しないインターネット上での住所のようなもの)にて公開し、Eメールアドレスも独自ドメインのものを利用することが挙げられます。
今でもたまに見かけるのが、せっかく独自ドメインを取得して、ウェブサイトを公開しているのに、何故かEメールは、インターネットプロバイダーや検索エンジンが提供するフリーアカウントを利用しているケースです。
最近は、ウェブサイトを公開するために利用するホスティングサービスに、ほぼ間違いなく、無料でEメールアカウントを利用できるサービスが含まれているので、それを利用しない手はありません。個人ならともかく、企業として無料のEメールアカウントを利用しているのは、「うちは数 人以下でやっている、零細の個人ビジネスです」と宣言しているようなものです。たとえ事実と違っていたとしても、そう見られてしまいます。
ウェブサイトも市販のテンプレートを利用すれば、プロフェッショナルなビジュアルのものを格安で作成できる時代です。コスト削減のために、素人に会社の顔となるウェブサイトを作成させるなどという発想は、致命的なミスです。
また、デザインを含めたビジュアル面だけでなく、さまざまなOS(コンピュータの基本ソフト)とブラウザ(ウェブサイトを、実際にコンピュータ上で閲覧するためのソフト)による組み合わせで、見え方が全然違ってくることがあります。ある組み合わせで見たら、レイアウトが完全に崩れていたというのも、よくある話です。ある程度の主要なOS(Windows XP、VISTA、7、Mac OS X、iOS)とブラウザ(Internet Explorer 8? 11、Google Chrome、Firefox、Safari)での組み合わせとして、意味のないものも中にはありますが、ざっと数えて18? 20通りくらいのテストは必要でしょう。
そして画像やページへのリンク切れがないことは勿論、誤字脱字がないこと、日系企業の英語サイトならばコンテンツがネイティブによるライティングであることも、非常に重要になってきます。
繰り返しますが、これらは一番初歩的な部分で、レースのスタートラインに立つために、参加申込書に記入した程度の話です。

露出があって、初めてレース

ビジネスはその存在を知られることが第一歩です。存在を知られるためには、露出を増やすことです。逆に言うと、消費者の心理として、露出の多い企業は信頼性の高い企業であるというイメージにつながります。
要はオンライン上においては、検索エンジンやSNS(オンラインコミュニティ)での露出機会を増すことを考えるというお話なのですが、方法論としては大きく分けて、SEOやPPCといった検索エンジンでの上位表示を目指すか、FacebookなどのSNS上で広告を露出させ、さまざまなユーザーに話題にしてもらい口コミで伝達してもらえるようにすることです。
これらのことは本稿で何度も私が訴え続けてきたことです。また本テーマの途中でも「SEOはやっていて当たり前、カビの生えた話」とお話しました。ただ、あるマーケティング会社が、2011年に500人のマーケッターに対して行った調査で、一番大きく潜在顧客の獲得に影響したのは、B2BでSEO(57.4%)、PPC(24.8%)、SNS(17.9%)、B2CでSEO(41.0%)、PPC(34.2%)、SNS(24.8%)というものがありました。我が社の経験からしても、感覚的割合比は、およそこんな感じだと思っています。
要するにSEO + PPCというのがいまだ王道であることには違いありません。ただ大手のオンラインマーケティングの積極参入で、資本主義的競争になってきており、中小には敷居がどんどん高くなる一方だともお話しました。つまり、中小のための何らかの策が必要なのです。次回に続きます。

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