2012年4月23日月曜日

これは節約できる予算か? 画像編

今年に入り、企業におけるウェブマーケティング意識が高 まってきたのか、昨年と比べて、ブランディング・サイト やオンラインショップの開設依頼が増えたように思います。 そうした背景を踏まえ、本連載では、「とにかくウェブや オンラインショップを作らねば」と焦って手痛い失敗をし ないよう、見落としがちな注意事項から業者の見極め方ま で、役に立つ情報を発信しています。もしも今「ウェブ制 作」をお考えなら、本連載の第27回(4月5日号)あたり からでも、通してお読みになることをお勧めします(過去 掲載分はwww.usfl.com/ee/からダウンロード可)。

ウェブの印象は画像で決まる

ウェブサイトにおいて、画像はとても重要です。どんなに テキストが素晴らしくても、視覚的に飛び込んでくる画像 の方が、やはり最初に目を引いてしまうからです。そのた め画像の質の問題はかなりシビアで、素人くさい写真が1 枚含まれているだけでも、サイトの印象は著しく損なわれ、 その企業全体の印象低下につながりかねません。とはいえ、 質の高い写真を使いたくとも、「その予算がない」と言われ るかもしれません。あるいは他社のサイトを見て、「素敵な 写真がたくさんあり、ずいぶん高額な制作費を使ってそう でうらやましい」と思ったりとか。

ご安心ください。実は、世の中のサイトや雑誌などの広告 の多くでは、写真にそれほどコストをかけていません(業 者がクライアントにどういう請求をしているかは別として)。 なぜなら、極めて低額(例えば1枚1ドルとか)で、プロ の写真家が撮影した質の高い写真を購入できるサイトがあ るからです(例えばwww.istockphoto.comなど)。

こうしたサイトでは、低予算で好きなだけ、高品質の写真 を選べます。ローカルの雑誌の広告などでは、こうしたサ イトで売られている写真をただそのまま載せただけという ものもかなり目にします。実は、日系の広告代理店やウェ ブ制作業者自身のサイトや広告でも、「ああ、例のサイトの 写真をそのまま使ったんだな」と気づいてしまうものがあ ります。安く良い写真を使うこと自体には大賛成です。と はいえ、誰でも買える写真を、創意工夫もなく、さもオリ ジナルであるかのように「会社の顔」として掲載している 業者さんを見ると、正直、本業のデザインスキルを疑って しまいます。

ともかく、プロの写真を購入するコストはとてもリーズナ ブルなので、ぜひ良い写真をゲットして、サイトのインパ クトを強化しましょう。

写真の入手は容易だが……

販売されている写真ではなく、オリジナル写真がどうして も必要なケースもあります。そうした場合、プロの写真家 に依頼すると、やはりそれなりの額になります。予算が十 分にあればそれが理想ですが、難しい場合は、ぜひ社内で 撮影してみてください。

多少良いカメラを用意し、手ぶれを減らすため三脚も使い ます。100ドル以下で手に入る簡易撮影セット(撮影用照 明やミニテント)も、商材撮影にはうってつけです。デジ カメですから、何枚撮ってもコストはかかりません。何百 枚も撮れば、その内いくつかは使える写真があるはずです。 回数をこなせば、結構すぐに腕も上達すると思います。

今回のテーマ「これは節約できる予算か?」の答えとして は、写真を用意する部分については「Yes」です。写真販売 サイトから安く購入したり、自前で撮影して、コストを節 約しましょう。ただし、サイトに掲載するには、画像への 加工が必要です。通常、Adobe社のフォトショップのよう な画像編集ソフトで加工するのですが、ここに如実にスキ ルの差が現れます。我が社の求人でもよく「フォトショッ プ使えます」という触れ込みで応募してくる人がいますが、 テストしてみるとまず間違いなく不合格になります。

フォトショップ自体は非常によく出来たソフトであるた め、素人でも画像加工がとても簡単にできると錯覚してし まいがちです。しかし、サイトに掲載する場合は、素人が 撮影した写真であればなおさら、しっかり加工して「プロ の写真」に仕上げねばならず、その合格ラインは素人が思 うほど低くはありません。ですから「写真の入手コストは 節約し、画像加工はプロに任せろ」が、私の答えです。