2011年7月22日金曜日

知らないってのは恐ろしい ホスティングの話①

前回、ドメインの簡単な注意点について触れました。今回はドメイン取得後、ウェブサイト公開に向けて、ホスティング(ウェブサーバーをレンタルするサービス)を探す際の注意点をお話しします。

OS選択には理由あり

まずは、サーバーのOS(基本ソフト)を選ぶ必要があります。これは大きく分けて、Windows系かLinux/Unix系かの選択になります。両者の違いは、使い勝手ならWindows系、コストが多少安いのはLinux系となるでしょう。それ以上に重要なのが、OSの違いにより、動作させられるプログラムやデータベースが変わってくることです。ウェブサイトにショッピングカートやコンテンツ管理機能など、何らかのシステムを追加する場合、それらが正常に動作するOSを選ぶ必要があります。

大量トラフィック(例えば1日に10万アクセス以上)があるサイトなら、Linux系を選ぶ方が、将来、コスト的なメリットを期待できるかもしれません。そこまで大量のトラフィックでなければ、多少コストが高くついてもWindows系を選ぶと、社内で使っているデータベースとの連携などがスムーズにできるというメリットが期待できます。いずれにせよ、どちらかのOSが決定的に優れているわけではありません。「うどん派か、そば派か」くらいの違いだと考えてください。

次にホスティング形態について選択します。Shared(共有)かDedicated/Colocation(占有)のどちらかを選ぶことになります。今回は共有サーバーについてお話しします。

共有サーバーが怖いのは……

共有サーバーでは、1つのサーバー内に他のサイトも複数ホスティングされるせいで、サービス料金は格段に安くなります(ひと月15ドル程度から)。通常は、何百から何万ものサイトが共同でホスティングされているものと考えてください。そして、IPアドレス(インターネットに接続する各コンピュータに割り当てられた独自の認識番号)を各サイトが独自に持てる場合と、1つのIPアドレスを各サイトが共有する場合があります。後者の場合は特に気をつけましょう。なぜなら、2月20日号(No.458)の本稿などで触れてきた「IPのブラックリスト入り」という懸念が生じやすいからです。

IPがブラックリストに載ると、そのサーバーから送信されるメールが全世界的にスパムだと認識され、送信先へ正しく届けられない事態になります。以前ご紹介したのはスパムメールでの例でしたが、他に「検索エンジンスパム」という問題も存在します。

ビジネスオーナーたちは今、自社サイトを検索結果のできるだけ上位に表示させることで集客数を上げようと躍起になっています。そのため、検索結果の表示順位を決める検索エンジンの非公開ルールを研究し、検索エンジンに気に入られるようサイトを構築するSEOは、やっていて当然の時代になりました。

ただし、SEOを正しく理解していないにわか業者や、検索エンジン側が禁止している行為があるにも関わらず、強引に好順位を獲得しようとして規則破りをする輩(やから)が存在します。そのため彼らは検索エンジンから罰を与えられ、サイトのIPがブラックリストに載り、以後、検索結果に一切表示されないという事態に陥ることがあります。典型的なのがアダルトサイトです。罰を食らうたびにIPを変え、懲りずに違反行為を繰り返します。

ここで怖いのが、IPも共有するタイプのホスティングの場合です。もしも、共同でホスティングされているサイトの中に、違反行為を行うサイトがあった場合、あなたのサイトも巻き添えを食い、ブラックリストに載ってしまいます。かといって、固有のIPを持てば大丈夫かといえば、必ずしもそうではありません。通常、IPは同じサーバー内であれば連番で割り当てられるため、前後のIPがまとめてブラックリスト入りすることもあるからです。違反行為をするサイトが、ご近所さんのIPを持っていたおかげで、巻き添えを食ってしまうわけです。

次回も、ホスティング探しの注意点をお話しします。

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