2010年10月20日水曜日

Windowsの今と昔

昨年、ついにMicrosoftの最新OS(PCを動作させる基本ソフト)が発売されました。その名もWindows 7。普通ならここで、最新OSの特徴や機能、旧OSとの比較などをするのでしょうが、それらは他の書籍やネットにまかせて、私なりに関心の高い問題にフォーカスします。それはずばり……


Windows 7は生き残れるのか?


とはいえ、いきなり核心に迫るのも芸がないので、過去のOSをまず振り返ってみましょう。皆さんは、いつの時代のOSから馴染みがありますか?
 
私がコンピュータにまともに触れたのは大学時代で、当時はまだフロッピーから起動させて、コマンドを入力して操作するDOSの時代でした。その後95年に、当時のMacのコンセプトをパクったWindows 95が出てMicrosoftは大ブレイクしました。98年には今では当たり前になったUSBが使えるWindows 98、翌年には、そのバグ修正版(?)の98SEが出ました。

2000年に発表されたWindows MeというOSを覚えていますか? 大きな特徴もなく短命でした。そして、95と同時期にはWindows NTシリーズがありました。95に比べセキュリティ意識が高く、ネットワークが強化された企業向けのOSです。2000年には、NT4.0のセキュリティ・ネットワーク機能と98のユーザーフレンドリーな操作感をハイブリッドしたWindows 2000が出ます。その後、01年にXPが登場し、ロングランとなります。一方、07年に出たVistaは、Me同様、特徴もなく短命でした。

このように振り返れば、Microsoftがしていることは所詮ビジネスだということが分かります。新しいOSだからといって、必ずしもユーザーにとって必要なものではないのです。例えばMeなど明らかに不必要でした。ちなみに技術面を見れば、95の流れを汲むWindowsはMeで終了です。

Windows 2000以降はNTがベースとなっています。その2000は動作の安定した良いOSだったと思いますが、次のXPとの間に大きな違いを感じません。海賊版(違法コピー)の流通を防ぎたいMicrosoftが、ライセンス管理に取り組みたいがためだけにXPを投入したように思えるほどです。

07年のVistaはトラブルが多い割にメリットが少なく普及しませんでした。私はVistaの短命をかなり早い時期に予測しましたが、それを確信したのは、発売1年後あたりで新規に出荷される企業用PCのOSとして、前世代に当たるXPへのダウングレードが見られた時です。通常なら新OSにシフトしていくはずなのにダウングレードが行われるというのは、Vistaの失敗を認めたも同然です。

Windows 7が今後どうなるか、企業用PCのOSの行方を見れば予想できると思います(なお、店頭で売られる個人向けPCは必ず新OSになるので参考にできません)。

Windows 7の鍵は64bit

Windows 7のメリットは64bitであることでしょう。最近までのOSは32bitで動いており、メモリは最大4GBまででした。Adobe社のPhotoshopなど、メモリを大量に必要とするデザイン系ソフトでは64bitが力を発揮します。アプリの起動も処理も速くなります。とはいえ、実はXPの時代から32bit版だけでなく64bit版も存在していました。Vistaも同様です。

64bit版が普及しなかったのは、周辺機器やアプリが64bitに未対応だったからです。Windows 7では、エミュレータを使い、32bit用アプリもある程度は動作させられるようです。Vistaとの大きな違いはそこでしょう。

時代はいずれ64bitになっていくとはいえ、MS Officeですらまだ32bit版です。また、Windows 7にも32bit版が残っています。つまり今は過渡期ですから、企業用PCの購入は1年ほど待つことをお勧めします。今すぐ買い替えが必要なら、そのPCの用途により将来無償アップグレードできるXPか、64bit版のWindows 7でしょうか。64bitを選ぶ場合、必要なアプリがきちんと動作するか事前に確認しましょう。